医者になって開業する際、何科を名乗ってもOKです。〇科〇科〇科・・・などといくつ列記してもOKです。医者がその「標榜科」を見たら、「この先生の専門は、〇科だな」って判る事なのですが、一般の方はほとんど知らない事実だと思います。
「専門医」を持っているから標榜できるという厳格なルールはありません。極めて適当。極論を言えば、30余年間子供しか診ていない私が、設備を整え標準装備を準備すれば、明日から、「みぶ美容外科」とか「みぶ産婦人科」などと標榜してもOKなのです。怖いでしょ?。皆さん、経験やトレーニングをしていない科は怖くて標榜できないだけ。ただ、「大丈夫、診療所レベルならできるさ」と思えば、あるいは地方などで必要に駆られて(例:Drコトー診療所)、または、「診療所」と書くより「具体的に診る事が出来る病気をハッキリとさせたい」という方が、複数標榜されているようです。
複数の科を標榜されている診療所を受診される場合、HPなどで「何科が専門で、何科の専門医」を持たれているか等を確認することも必要なのかもしれません。過去に何十回質問されたか・・・。先日、久しぶりに友人に、「あそこ、先生一人なのに何科の専門?」と聞かれたのでココで書いてみました。
友人が言っていました。「弁護士も得意な分野や、あまり詳しくない分野もあるよっ!」「弁護士選びも相談内容によって専門家を選ぶ事は、結果を大きく左右するよ。」と。同じ様に、たくさんの専門知識が必要な分野を浅く広く知らないと取得できない資格の職業。それぞれの分野には、膨大な知識が必要です。すべてを深くカバー出来るハズなんてありえません。得意分野と苦手分野はあるはずです。
なるほど腑に落ちました。