小学校も高学年。生後一度も予防接種をしていない児を診ました。聞けば「嫌がるからさせていません」との事。大丈夫ですか?数年前まで日本は「麻疹の輸出国」と言われていました。私が研修医だった30年前には、外来の指導医にポケットベルで呼ばれて「これが麻疹の発疹だ。口の中の典型的な所見だ。見させてもらいなさい。」って事が度々ありました。今では、麻疹も激減し、若い先生は出会った事(診た事)がない先生も多いと思います。麻疹の報告数も減り、大学の受験申込み用紙に、「予防接種歴」を明記させられる事も多くなってきました。特に、空気感染するような感染症は、「予防接種するかどうかは本人の自由でしょ!?」って論法は通用しなくなってきました。公費負担の時期を逃して、大丈夫ですか?バカ高いですよ?本人だけの話だけではなく、「集団免疫」としての周りの友達は大丈夫ですか?こんな町医者のつぶやきを見てる、おそらく意識の高い方は問題ないと思いますが。
「薬を飲まないから飲ませません。」「嫌がるから薬は要りません。」って大きな子供さんを連れてこられる方もいらっしゃいます。無くても「日薬(ひぐすり:日が経てば自分の免疫力で自然と治る)」で済む場合は、それでも良いでしょうが、薬が欠かせないヤバい場合、急に方針転換可能でしょうか?「診断と治療」を兼ねた「浣腸」をお願いしても、「嫌がるから」とさせていただけない方もいらっしゃいます。子供の自己判断と自己主張だから!。それに、可哀そうだから!って理由。
それって大丈夫ですか?「我慢してもしなければならない事もある」って教えは?
なんだか、親子関係も親御さんの意識もどんどん変わってきている様に思います。


