これからの年末年始のシーズン、普段連れて来られる方に代わって、他のご家族が子供を連れて来られる割合が多い時期に入ります。
以前、「詳しい問診が診療には不可欠」とこのコーナーで書きました。
「小児科では何より問診が大切。それだけで8割診断できるハズ。」で、「診察は、問診で予測した疾患の確認や裏付けと、予測を裏返す所見の発見が目的だ。」と研修医時代から叩き込まれたと書きました。
以前からの「おなじみさん」なら、少ない情報でも何となく想像できることもあるのですが、あまり診させていただいた事の無い御子さんでは、やはり問診は不可欠です。冬休みから年末年始には、初めましてに近い子供達も多くて治療方法の決定に迷う事が多くなり不安です。また、数日先の病気の状態さえも、予測しづらくて不安です。数日分の処方しか出来ないことも多くなってしまいます。
「連れていけと言われたから連れてきたけど、この子は何処が悪いんじゃろか?」「この子とはあまり一緒におれんからわからんのじゃ」「咳と熱があるらしいんじゃけど、どんなんじゃろか?」「夜は別に寝とるから夜の事はわからんのじゃ」「ご飯は一緒に食べてないから・・・」・・・問診が問診にならない事が多くなる・・・。
子供が病気の時は、どうか、一緒に病気に立ち向かいましょう。
ご協力、ご理解のほど、どうかよろしくお願いいたします。